2023年台風6号 東江海岸被害調査
8/7 2023
2023年台風6号による東江海岸の被害調査に行ってきました。
2023年8月2日に沖縄本島を直撃した台風6号は、県内各地で土砂崩れや浸水などの大きな被害をもたらし、停電や断水なども相次いで発生しました。東江海岸では越波による大量の砂の堆積が報告されていたので私たちは,東江海岸の被害調査に行ってきました。それでは東江海岸の状況を見ていきましょう。
海岸を固めるために覆っていた石が、暴風と越波によって飛散している様子が確認できます。
突堤背後の散策路には多くの石が飛散していましたが、世冨慶川の付近は、砂の堆積は確認することができません。このあたりの海岸側は、砂浜が形成されていません。その一つの理由として、世冨慶川からの洪水などが,砂の海岸側への堆積を妨げている可能性が考えられます。
越波によって海岸を固めていた大きさ30㎝程度の石が飛ばされていました。 研究室の生徒二人でやっと持ち上がるくらいの重さで、台風による越波の威力を実感しました。
人工ビーチ背後の散策路に多くの砂が堆積しており、堆積深さは最大で約30㎝くらいでした。突堤と人工リーフにより、人工ビーチとなっている海側には台風前から多くの砂が堆積しています。そのため台風によって人工ビーチ背後には多くの砂が飛散し、陸側に堆積したと考えられます。
暴風によって砂浜の砂が飛ばされて、海岸沿いの道路にかなりの堆積していることが確認できました。 すでに堆積した砂が道路の脇に片付けられている区間もありました。
かなり陸側まで砂が堆積していることが確認できます。
暴風と越波によって側溝の蓋が散乱しています。 海岸の散策路沿いに生えていた植物は、枝が折れているものや、根こそぎ倒れているものが多く確認できました。 海側に人工ビーチがないこのあたりの区間は、顕著な砂の堆積は確認されませんでした。
今回の現地調査では、台風6号による東江海岸の被害状況を確認しました。たくさんの砂や石が陸側に飛散していたことや、海岸沿いに植えてある木々が折れている状況からも、台風6号の強さを実感しました。砂や石の堆積状況は場所によって違いがあり、人工ビーチの有無や、海岸を被覆する石の存在など海側の状況が大きく影響している様子が確認されました。